8月29日(土)
今日は「上杉鷹山に学ぶ~米沢藩再生への道」という講演会に参加してきた。演者は日本政策研究センター主任研究員で日本の歴史に学ぶ会の専任講師という肩書きの岡田幹彦氏。妙に感情的な、ヒステリックなしゃべり方をする男で、気持ち悪いなあと思っていた。
話の中で、「東大教授にはろくなのがいない」ときた。う~ん、クラスメートのうち二人が東大教授になっている身としては捨てておけない言葉だ。確かに一部にはどうにもならん連中がいることは確かだ。しかし、東大教授を総称してろくでもないというこの御仁はいったいどんな立派な人物なのだろう。いったいおまえはどれほどの人間か?
どうにも腑に落ちないことがあって、講演が終わってから質問をした。返答は、なんと「私のいうことにイチャモンをつけるのか」とのこと。根拠のないことを吹聴して回るこの男は本当に歴史家か?日本政策研究センターのウェブサイトにはそのように書かれているが、とても信じられない。
このような輩を放置しておくわけにもゆかず、日本政策研究センターへメールした。内容は下記の通り。さあて、どんな返事が来るか楽しみだ。
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日本政策研究センター
メール担当者様
8月29日土曜日、愛媛県松山市において岡田幹彦氏の講演を聴きました。その感想です。是非内容をご検討して頂きたくメールします。
講演のタイトルは
「上杉鷹山に学ぶ~米沢藩再生への道」
でありました。
講演内容について、詳しく知りたかったため質問をすると、「イチャモン」だとのこと。大勢の人の前で3回も「イチャモン」だと非難されてしまいました。激高され、私の言っていることが嘘だというならその証拠を出してみろとも。嘘だという証拠さえなければ講演という場で話してもよい、というのが岡田氏の考えのようです。私は国際会議も含め、あちこちでこのような講演で講師に質問する機会もあり、礼儀はわきまえているつもりです。
上杉鷹山とケネディのエピソードがあります。ケネディが、日本人記者から「もっとも尊敬する日本人は誰か」と問われ、「鷹山」と答えたところ、日本人記者が鷹山を知らずにケネディに「それは誰か」と問うたという逸話です。
講演の最初と最後で岡田氏は鷹山がケネディにも知られた有名人であると強調されていますが、私が調べた限りその事実は見いだせません。なので話の出典を質問しました。たとえば、ニューヨークタイムズのような新聞に記事はないのかと。彼は質問をはぐらかすだけでなく、童門冬二さんが書いているといいます。だから「彼に聞け!」と。しかし、私が聞いたのは岡田氏の口からです。彼は自身の発言に対する責任を感じないのでしょうか? また、一作家の書いたことを史実として全国に吹聴して回ることに良心の呵責を感じないのでしょうか? そもそもそんな岡田氏は歴史家と呼べる人でしょうか?
ケネディにインタビューしたという記者は、それが1960年代ということを考えると、戦前の道徳教育(修身)を受けていたはずで、記者が知らないというのはおかしくないかと岡田氏に問うと、鷹山は知っていてもどんな人かは知らなかったのだとのお話でしたが、鷹山という人を知っているのなら、「江戸時代のどこか藩の名君」だということくらいは知っていると考えるのが普通です。普通の記者ではありません。ケネディに直接会えるほどの記者なのです。トップエリートです。しかし、岡田氏は上記のような意見でした。
私についてお話ししますと、先日「海の武士道」を読みました。感動的なお話でした。この本で主人公である工藤中佐の品格、人柄が醸成された米沢の興譲館という学校を知りました。そしてこの学校を創設した鷹山にたどり着き、どんな学校であったのか、また上杉鷹山とはどんな人物だったのか。自分なりに調べた結果、是非ともこの人を海外に紹介したいと考えました。そうなるとケネディのエピソードはインパクトがありますから、是非ともそのニュースソース、エビデンスを知りたいと考え、お聞きしました。ところが、そのお答えはおよそ学者にはあるまじき返答でした。日本政策研究センターの主任研究員であるとのことをお聞きしたのでこのメールを書いている次第です。
エビデンスのないことを史実として吹聴して廻るという行為は中共のプロパガンダと何ら変わりないではないですか。講演を聴いた聴衆がさらに嘘を拡げていく、、、
海外に紹介するというのは下記のような記事を書くと言うことです。しばしば中共からトラックバックやメール攻撃を受けますが、きっちりと防御しています。攻撃を受けることが勲章と考えています。
http://kumo.typepad.jp/weblog/2007/08/the-real-end-da.html
久間防衛大臣の「原爆は仕方なかった」という発言に対して怒りを覚えて書いた記事
http://kumo.typepad.jp/weblog/2008/09/mirror-for-amer.html
アメリカの鏡・日本 について、アメリカ人に紹介するために書いた記事。本国では絶版です。
http://kumo.typepad.jp/weblog/2009/04/reversed-inferi.html
日本人に向けて、自信を持とうと訴えた記事
http://kumo.typepad.jp/weblog/2007/10/korean-textbook.html
韓国の歴史教科書の詭弁を紹介した記事。安重根は国際感覚ではテロリストに過ぎない。
http://kumo.typepad.jp/weblog/2006/12/international-s.html
韓国の国際感覚を世界に問うた記事。これは特にアメリカ人から多くの賛同を得ました。
http://kumo.typepad.jp/weblog/2008/08/aug-15th-war-en.html
マッカーサーに抵抗し、唯一成功した事例。痛快な話です。
http://kumo.typepad.jp/weblog/2006/06/i-hate-china-1.html
南沙諸島、西沙諸島の話です。先々週でしたか、沖ノ鳥島に関して中共が国連で活動を始めたようですね。この記事を添付するなどしてシナ人の啓発を考えています。
http://kumo.typepad.jp/weblog/2006/08/i-hate-china-2.html
チベット問題が日本人に今ほど知られる前に書いた記事です。(代理人かもしれませんが、)日産のCMをしていた、ある超有名な映画俳優からのメールもありました。彼は中共を批判し、日産のCMを降ろされました。僕は生涯、日産の車を買うことはありません。この記事を書いた次の年の年始の番組でNHKがチベット鉄道を取り上げて旅行ムードを盛り上げました。当然、NHKに抗議しました。
以上は和訳をつけてあります。(英文の後で急いで概略を書いているので和文としてはおかしいのですが、放置しています。)英文の最後にリンクがあります。
こういった形で上杉鷹山を取り上げ、ケネディのエピソードを世界に紹介したいと思い、そのエビデンスを求めた質問が岡田氏によれば「イチャモン」だそうです。記事を書いて、中共に対して、「お前の国にはこれほどの人物がいるか?」と問いたいと思っただけなのですが。ケネディの椰子の実の話のような日本とのつながりを紹介できたらと思っていましたが、氏のあまりのむちゃくちゃな理論に落胆しました。
歴史観は人それぞれだと思います。しかし、自分にとって都合の良い事実だけを集めて、時には噂、伝聞の類を含めて構成し、感情的にヒステリックに、聴衆を煽る岡田氏の姿勢にはどこか左翼のアジ演説に似た印象を受けます。岡田氏の所属する日本政策研究センターという団体としてのご意見をお聞きしたく存じます。
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(KW: 日本政策研究センター 岡田幹彦 日本の歴史に学ぶ会 上杉鷹山)
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